AIニュース解説 #ChatGPT Sites #Claude Artifacts #Claude Design #ノーコード

ChatGPT Sites完全ガイド―― 指示と資料だけでWebサイト・業務アプリを作成・公開。Claude Artifacts・Claude Designとの違いと使い分けを徹底解説【2026年最新版】

公開日 読了時間 約15分 執筆 代表取締役 橋本 カテゴリ AIニュース解説
ChatGPT Sites完全ガイド2026年最新版|指示と資料だけでWebサイト・業務アプリを作成・公開できる新機能。ダッシュボード・社内ポータル・プロトタイプ・URL公開・独自ドメイン対応・権限管理・ノーコードで拡張連携を示す図解
※ 本記事のアイキャッチ:ChatGPT Sitesは指示と資料からWebサイト・業務アプリを設計・生成し、公開まで行える
TL;DR / この記事の要点
  • ChatGPT Sitesは、指示や資料からWebサイト・Webアプリを作り、非公開プレビュー・修正・バージョン保存・デプロイ・URL共有まで一つの環境で完結できる機能です。
  • 比較されやすいAnthropicのClaude Artifacts(会話から小さなアプリ・ツール・図解を即時作成)、Claude Design(デザイン・UI・プロトタイプを作り制作/開発へ引き渡す)とは、目指すゴールが異なります。
  • 一言でいえば、Sitesは「使える状態まで作る(運用)」・Artifactsは「アイデアをすぐ試す(試作)」・Designは「見た目と体験を設計する(設計)」ためのサービスです。
  • 企業導入では「どれが優れているか」よりどの工程で使うかの役割分担が重要。3つを組み合わせ、検証→設計→実装→公開の流れに配置するのが現実的です。

指示と資料だけで、Webサイトや業務アプリを作り、そのまま公開・運用する——。ChatGPT Sitesは、経営ダッシュボード、プロジェクト管理画面、社内ポータル、顧客向け情報サイトなどを、自然言語や既存資料から作成できる機能です。

ChatGPT Sitesと比較されやすいサービスとして、Anthropicの「Claude Artifacts」「Claude Design」があります。3つとも、生成AIとの対話からWeb画面やインタラクティブなコンテンツを作れる点は共通していますが、それぞれが目指しているゴールは大きく異なります。本記事では、ChatGPT Sitesの特徴を整理したうえで、3つのサービスの違い、比較表、目的別の選び方、組み合わせ方、企業導入の考え方まで詳しく解説します。

※ 本記事は2026年7月12日時点で公開されている各社の公式情報を基に作成しています。機能の提供状況は、契約プラン、地域、管理者設定、段階的なロールアウトによって異なる場合があります。サービス名・製品名は各社の商標または登録商標です。

ChatGPT Sitesとは何か

ChatGPT Sitesは、指示や資料を基にWebサイトやWebアプリを作成できる機能です。経営ダッシュボード、プロジェクト管理画面、商品ローンチカレンダー、社内ポータル、イベント運営画面、プロトタイプ、インタラクティブレポートなどが作成できる例として挙げられています。

作成したSitesはChatGPT内でテストでき、URLでチーム内または一般向けに共有でき、基になる情報が変わった場合に内容を更新することも可能です。サイトの作成、非公開プレビュー、修正、バージョン保存、デプロイ、URL共有までを一つの環境で行えます。公開されたURLは本番URLとして扱われ、利用可能な環境では独自ドメインの設定にも対応します。

多くの企業では、案件管理、問い合わせ管理、研修受講管理、在庫確認、プロジェクト進捗、顧客別の対応履歴、イベント参加者管理などをExcelやスプレッドシートで行っています。Excelは柔軟ですが、情報が増えると見にくくなり、入力ミスや属人化が発生します。ChatGPT Sitesを使えば、既存の表や業務フローを基に、検索画面・一覧画面・ダッシュボードなどを持つ簡易アプリへ変換できる可能性があります。データやファイルの保存、認証コンテキストを含む社内アプリの作成にも対応しています。

※ 基幹システムや重要な個人情報を扱うシステムは、セキュリティ、権限管理、バックアップ、保守体制を含めて慎重に設計する必要があります。

ChatGPT Sites・Claude Artifacts・Claude Designの違い

結論から整理すると、次のように考えると分かりやすいでしょう。

  • ChatGPT Sites:実際に利用・運用するWebサイトやWebアプリを作る
  • Claude Artifacts:会話から小さなアプリ、ツール、図解、コンテンツを素早く作る
  • Claude Design:デザイン、画面、プロトタイプを作り、開発や制作へ引き渡す
同じ「AIで画面を作る機能」に見えても、ChatGPT Sitesは公開・運用、Claude Artifactsは対話的な制作、Claude Designはデザイン探索とプロトタイピングに重点があります。

Claude Artifactsとは

Claude Artifactsは、Claudeとの会話から作成された成果物を、チャット本文とは別の専用画面に表示し、編集・再利用・共有できる機能です。Claudeが作成できるArtifactには、Markdown文書、コード、1ページのHTMLサイト、SVG画像、図解・フローチャート、インタラクティブなReactコンポーネント、データ可視化、診断ツール、学習アプリ、AIを組み込んだ小規模アプリなどがあります。

Claudeへ「営業案件の受注確度を判定するツールを作って」「研修受講者向けの確認クイズを作って」と依頼すると、右側の専用画面に、実際に操作できるArtifactが生成されます。

Claude Artifactsの特徴

Claude Artifactsの最大の特徴は、会話の途中で生まれたアイデアを、その場で操作可能な成果物に変えられることです。たとえば市場調査を依頼したあと「この分析結果を、業界別に絞り込めるインタラクティブなグラフにしてください」と指示すれば、分析結果を読むだけでなく、自分で条件を変更しながら確認できる画面を作成できます。作成した成果物はClaudeとの会話で修正できるほか、バージョンを切り替えたり、既存のArtifactを自分用にカスタマイズしたりすることも可能です。

Claude ArtifactsはURLで共有できる

Free、Pro、Maxの個人向けプランでは、Artifactを公開し、URLを知っている人が閲覧・操作できる状態にできます。閲覧だけであればClaudeのアカウントを持っていない利用者でも基本的な機能を操作でき、公開したArtifactは埋め込みコードを発行して別のWebサイトへ掲載することも可能です。一方、TeamおよびEnterpriseで作成したArtifactは、原則として組織内共有です。閲覧者は同じTeamまたはEnterprise環境へログインする必要があり、一般公開はできません。

AI機能を持つアプリも作れる

Claude Artifactsでは、ClaudeのAI機能をArtifact内に組み込んだアプリも作成できます。たとえば、文章添削ツール、営業メール作成ツール、学習支援チャット、商品説明文ジェネレーター、課題分析ツール、5回の「なぜ」で原因を深掘りするツール、社内ルールに基づくレビューアプリなどです。Artifact内で利用するClaudeのAI機能は利用者のClaudeプランの使用量として処理されるため、簡単なプロトタイプであれば、個別のAPIキー管理やAPI利用料の設定をせずに作成できます。

プロトタイプや小規模ツール向き

Claude Artifactsは、アイデアを素早く形にし、共有して試す用途に適しています。Anthropicの公式チュートリアルでも、ArtifactsはAIアプリの試作、テスト、デモに適しており、本格的なサービスへ発展させる場合は、適切なAPIキー管理や、より堅牢なインフラへの移行が必要になる可能性があると説明されています。したがってClaude Artifactsは、「完成した業務システムを長期運用する場所」というより、「アイデアをすぐに動く形へ変え、実際に試す場所」として利用するのが基本です。

Claudeの「Live Artifacts」とは

2026年には、Claude Cowork上で利用できる「Live Artifacts」も登場しています。通常のArtifactが会話内で作成する単体コンテンツであるのに対し、Live Artifactは、接続されたアプリやローカルファイルから最新情報を取得できる、永続的なHTMLダッシュボードです。

たとえば、AsanaとLinearから未完了タスクを取得するダッシュボード、Slackのメンション・当日の予定・未処理のプルリクエストをまとめる朝会用画面、競合企業のリリースや価格変更を追跡する画面、複数の接続サービスから情報を集約するプロジェクト管理画面などを作成できます。Live Artifactを開くと、接続されたアプリへ再度問い合わせ、現在の情報を取得でき、更新履歴も保存され、以前のバージョンへ戻すことも可能です。

ただし、公開時点のLive Artifactsは、Claude DesktopのCowork上で利用する機能であり、Web版やモバイル版のArtifacts画面には表示されません。この点でLive Artifactsは、一般公開Webサイトというよりも、自分やチームの業務データを見るための、個別最適化されたライブダッシュボードに近い機能です。

Claude Designとは

Claude Designは、Anthropic Labsが2026年4月17日に発表した、デザイン制作とプロトタイピングに特化した製品です。文章で作りたいものを伝えると、Claudeが最初のデザイン案を作成し、その後、会話、画面上のコメント、テキストの直接編集、スライダーなどを使って、デザインを細かく調整できます。

作成できるものには、Webサイトのデザイン、アプリの画面、ワイヤーフレーム、UIモックアップ、操作可能なプロトタイプ、ランディングページ、提案資料、ピッチデック、営業用ワンページ資料、SNS用クリエイティブ、キャンペーン用ビジュアル、3Dや動画を含む高度なプロトタイプなどがあります。Claude Artifactsが幅広い成果物を作る汎用機能であるのに対し、Claude Designは、視覚表現、UI、ブランド、レイアウトの品質を高めることに特化した制作環境です。

自社のデザインシステムを読み込める

Claude Designの大きな特徴は、自社のコードベースやデザインファイルを読み込み、チーム専用のデザインシステムを構築できることです。デザインシステムには、ブランドカラー、フォント、見出しのルール、余白、ボタン、カード、フォーム、アイコン、UIコンポーネント、既存サービスのデザインルールなどが含まれます。登録すると、その後の制作でも自社のカラー、タイポグラフィ、コンポーネントが自動的に使われ、複数のブランドやサービスを持つ企業は複数のデザインシステムを管理することも可能です。これにより、AIへ毎回「ブランドカラーはこの色」「ボタンの形はこれ」「見出しのフォントはこれ」と説明する必要がなくなります。

既存資料やWebサイトからデザインを作れる

Claude Designでは、テキストによる指示だけでなく、画像、DOCX、PPTX、XLSX、既存コード、デザインファイル、既存Webサイト、Webページから取得したUI要素を出発点にできます。Webキャプチャ機能を使えば、既存のWebサイトから要素を取り込み、現在のサービスに近いデザインのプロトタイプを作成できます。たとえば「現在の自社サイトのブランドイメージを維持しながら、新しい会員画面をデザインしてください」といった使い方が可能です。

デザインの一部分へ直接コメントできる

通常のチャットでは修正箇所を文章で説明する必要がありますが、Claude Designでは画面上の特定要素へ直接コメントを付けられます。さらに、テキストを直接編集したり、Claudeが用意した調整スライダーを動かして、色、余白、サイズ、レイアウトなどをリアルタイムで変更したりできます。そのためClaude Designは、AIにすべてを任せるだけでなく、AIが作ったデザインを人間が画面上で細かく仕上げることを重視した製品です。

Canva・PPTX・PDF・HTMLへ書き出せる

完成した成果物は、Canva、PowerPoint、PDF、スタンドアロンHTML、フォルダ、組織内共有URLの形式で出力できます。Canvaへ送ったデザインはCanva上で編集・共同制作・公開でき、Webやアプリのプロトタイプが完成した場合はClaude Codeへ渡すためのハンドオフ用パッケージを作成できます。つまりClaude Designは、自ら本番アプリを運用することよりも、デザイン案を作り、関係者と確認し、制作ツールや開発環境へ引き渡すことを重視しています。

ChatGPT Sites・Claude Artifacts・Claude Design比較表

比較項目ChatGPT SitesClaude ArtifactsClaude Design
主な目的Webサイト・Webアプリの作成、公開、運用アプリ、ツール、図解、コンテンツの即時作成デザイン探索、UI制作、プロトタイピング
成果物ホストされたWebサイト・Webアプリ会話から生まれる独立したコンテンツやミニアプリデザイン、スライド、UI、操作可能な試作品
得意なものダッシュボード、社内ポータル、管理画面、公開サイト診断ツール、計算ツール、可視化、学習アプリ、AIミニアプリワイヤーフレーム、画面案、提案資料、LP、ブランド表現
作成方法自然言語、資料、データ、リンク、既存プロジェクトClaudeとの会話自然言語、画像、文書、コード、デザインファイル、Webキャプチャ
デザイン調整会話で修正会話、一部文書の直接編集会話、インラインコメント、直接編集、調整スライダー
ブランド管理プロンプトやコードで指定プロンプトや既存情報で指定専用のデザインシステムとして登録可能
インタラクション本格的なWebアプリを構築可能ReactコンポーネントやAIアプリを作成可能操作可能な高品質プロトタイプを作成可能
データ保存ホスト型ストレージやファイル保存に対応永続ストレージ対応主にデザインとプロトタイプの管理
認証Sign in with ChatGPTなどの認証コンテキストを利用可能Team・Enterpriseでは組織ログインが必要組織単位で閲覧・編集権限を管理
一般公開対応。公開URLや独自ドメインも設定可能個人向けプランでは公開URLに対応主に組織内URL。外部向けはHTML、PDF、PPTX、Canvaへ出力
埋め込みWebサイトとして公開外部サイト用の埋め込みコードを発行可能HTMLなどに出力して利用
外部データ更新APIやアプリ実装によって対応Live Artifactsでは接続アプリから最新情報を取得可能制作素材やコードを再読込して更新
本格運用3製品の中で最も運用向き試作・共有・小規模ツール向きデザイン制作と開発前の検証向き
開発への引き渡しSites上でそのままデプロイ必要に応じて別環境で再実装Claude Codeへのハンドオフを重視
対象者業務担当者、開発者、企画担当者、企業チーム幅広いClaude利用者デザイナー、PM、マーケター、創業者、営業担当者

ChatGPT Sitesは、サイトの作成、非公開プレビュー、修正、バージョン保存、デプロイ、URL共有までを一つの環境で行えます。Claude Artifactsは、文書やコードだけでなく、1ページのHTMLサイト、Reactコンポーネント、図解、AIアプリを作成し、公開または組織内で共有する機能です。Claude Designは、ブランドルールを反映したデザインやプロトタイプを作り、Canva、PDF、PPTX、HTML、Claude Codeなど、次の制作工程へ渡すことに重点を置いています。

3つの違いを一言で表すと

ChatGPT Sitesは「作って、そのまま使う」

ChatGPT Sitesのゴールは、作成したWebサイトやWebアプリをホストし、実際の利用者へ公開することです。たとえば営業案件管理アプリを作った場合、その画面を営業担当者へ共有し、日常業務で使ってもらうところまでSites内で完結できます。データやファイルの保存、認証コンテキストを含む社内アプリの作成にも対応しています。

Claude Artifactsは「会話から、すぐ試す」

Claude Artifactsのゴールは、会話から生まれたアイデアを、すぐに操作できる成果物へ変えることです。作成したツールを共有して試してもらうことはできますが、大規模なサービス運用よりも、アイデア検証、小規模ツール、デモ、学習コンテンツなどに向いています。

Claude Designは「見た目と体験を作り込む」

Claude Designのゴールは、視覚的に完成度の高いデザインやユーザー体験を作り、関係者と共有し、制作・開発工程へ引き渡すことです。実用的なプロトタイプを作れますが、最終的な本番システムの構築はClaude Codeなどへ引き継ぐ考え方です。

目的別|どのサービスを選ぶべきか

社内で実際に使う業務アプリを作りたい → ChatGPT Sites

候補となる用途は、案件管理画面、プロジェクト管理、社内申請アプリ、経営ダッシュボード、営業支援ツール、社内ポータル、顧客向け情報サイトなどです。ChatGPT Sitesは、Webアプリの作成だけでなく、ホスティング、ストレージ、アクセス設定、公開URLまで含めて提供されます。

小さな診断ツールやAIアプリをすぐ試したい → Claude Artifacts

AI活用レベル診断、営業メール作成ツール、簡単な見積もり計算、学習用クイズ、データ可視化、意思決定支援、文章レビュー、アイデア検証などに向いています。会話から素早く作成でき、個人向けプランではURLで一般公開したり、別のWebサイトへ埋め込んだりできます。

Webサービスの画面デザインを作りたい → Claude Design

新機能の画面案、Webサイトのリニューアル案、アプリのUI、顧客へ見せるプロトタイプ、デザインの複数案比較、自社ブランドに沿ったモックアップ、Claude Codeへ渡す開発仕様などで強みがあります。自社のデザインシステムを読み込ませることで、ブランドに沿った画面を継続的に作れる点が大きな特徴です。

提案資料や営業資料を作りたい → Claude Design(またはArtifacts)

デザイン品質を重視するならClaude Designが有力です。粗い構成からブランドに沿った提案資料を作成し、PPTXやCanvaへ出力できます。一方、内容の構造化や簡易的なインタラクティブ資料であれば、Claude Artifactsも利用できます。

最新情報へ更新される個人用ダッシュボードが欲しい → Live Artifacts

Claude Desktopと接続アプリを利用している場合は、Claude CoworkのLive Artifactsが適しています。Slack、カレンダー、プロジェクト管理ツールなどから現在の情報を取得し、開くたびに内容を更新するダッシュボードを作成できます。一般公開や複数ユーザーによる本格運用が目的なら、ChatGPT SitesなどのWebアプリ環境を選んだ方がよいでしょう。

ChatGPT SitesとClaude Artifactsは競合するのか

両者には重なる部分があります。どちらも自然言語から、ダッシュボード、診断ツール、データ可視化、インタラクティブレポート、プロトタイプ、小規模アプリ、Webページを作れます。ただし、プロダクトの設計思想は異なります。Claude Artifactsは、Claudeとの会話から独立した成果物を作り、閲覧・操作・カスタマイズ・共有する仕組みです。ChatGPT Sitesは、WebサイトやWebアプリとしてホストし、アクセス範囲やストレージを設定し、本番URLへデプロイする仕組みです。

両者を分ける最大の基準は、「作ったものを試したいのか、それとも業務で継続的に使いたいのか」です。素早い試作や小規模ツールならArtifacts、複数の利用者が使う社内アプリや継続運用する公開サイトならSitesが適しています。

ChatGPT SitesとClaude Designは競合するのか

ChatGPT SitesでもWebサイトのデザインやプロトタイプを作成でき、Claude Designでも操作可能なWeb画面を作成できます。初期の画面だけを見ると競合しているように見えます。しかし、ChatGPT Sitesは最終的に動作するサイトをデプロイすることを重視し、Claude Designはデザインの探索、細かな視覚調整、ブランド統一、関係者との共同編集、開発へのハンドオフを重視しています。たとえば新しい顧客管理システムを作る場合、次のような使い分けが考えられます。

Claude Designを使う場合ChatGPT Sitesを使う場合
① 自社のデザインシステムを読み込む① 必要な業務とデータを説明する
② 複数の画面案を作る② 実際に動く管理画面を作る
③ 現場担当者からコメントを集める③ データ保存や認証を設定する
④ ボタンや余白、導線を調整する④ ChatGPT内でテストする
⑤ 操作可能なプロトタイプで検証する⑤ 社内ユーザー限定で公開する
⑥ Claude Codeへ引き渡す⑥ 実際の業務で利用・改善する

つまり、デザインの完成度を優先するならClaude Design、利用可能なWebアプリとして公開するならChatGPT Sitesという違いがあります。

3つは組み合わせて使うこともできる

ChatGPT Sites、Claude Artifacts、Claude Designは、必ずしも一つだけを選ぶ必要はありません。役割を分けて使う方法もあります。

パターン1.Claude DesignからChatGPT Sitesへ

①Claude DesignでUIやユーザー体験を検討 → ②複数のデザイン案を比較 → ③HTMLや仕様として出力 → ④ChatGPT Sitesで業務アプリとして実装 → ⑤社内または一般向けに公開。デザイン品質と運用環境の両方を重視する場合に考えられる方法です。

パターン2.Claude Artifactsで検証してからSitesへ

①Claude Artifactsで小さな診断ツールを作る → ②社内や顧客へ共有 → ③実際に使ってもらい反応を見る → ④必要な機能を整理 → ⑤ChatGPT Sitesで本格的なWebアプリを作る。最初から大きなアプリを作らず、需要を確認してから本格開発へ進められます。

パターン3.Claude DesignからClaude Codeへ

①Claude Designでブランドに沿ったプロトタイプを作る → ②デザイナー・PM・開発者でレビュー → ③ハンドオフ用パッケージを生成 → ④Claude Codeで実装 → ⑤自社の既存インフラへデプロイ。既存の開発環境やクラウド基盤を使いたい企業に適した流れです。

企業導入では「どのAIが優れているか」より役割分担が重要

3つを比較すると、どれが最も優れているのかを決めたくなります。しかし企業導入では、単純な優劣よりも「どの工程で使うか」を整理することが重要です。業務システムやデジタルサービスを作る流れは、①課題を発見する ②アイデアを考える ③小さなツールで検証する ④デザインを作る ⑤プロトタイプを試す ⑥システムを実装する ⑦公開する ⑧運用・改善する、と分けられます。この流れに当てはめると、次のように整理できます。

サービス担当する工程
Claude Artifactsアイデアの具体化、小規模ツールによる検証
Claude Designデザイン制作、UI・UX検証、開発への引き渡し
ChatGPT SitesWebアプリの実装、ホスティング、公開、運用

生成AIツールを一つに統一することよりも、それぞれの強みを理解し、目的に合ったツールを配置した方が、成果につながりやすくなります。

結論|Sitesは運用、Artifactsは試作、Designは設計

ChatGPT Sites、Claude Artifacts、Claude Designは、いずれも自然言語からWeb画面やデジタルコンテンツを作れるサービスですが、最終的な目的が異なります。ChatGPT Sitesは、作成したWebサイトやWebアプリをそのまま公開・運用したい場合に適し、ダッシュボード、プロジェクト管理、社内ポータル、業務アプリ、公開サイトなど、複数ユーザーが継続的に使う仕組みに向いています。Claude Artifactsは、アイデアをすぐに操作可能なツールへ変え、試したい場合に適し、診断ツール、学習アプリ、可視化、AIミニアプリ、インタラクティブ資料などを短時間で作成できます。Claude Designは、デザインの完成度を高め、プロトタイプや制作物として仕上げたい場合に適し、UI、ワイヤーフレーム、提案資料、LP、ブランドコンテンツを作り、Canva、PowerPoint、HTML、Claude Codeなどへ引き渡せます。

ChatGPT Sitesは「使える状態まで作る」。Claude Artifactsは「アイデアをすぐ試す」。Claude Designは「見た目と体験を設計する」ためのサービスです。

企業が導入する際は、製品名だけで判断せず、最終成果物は何か、誰が使うのか、一般公開するのか、データを保存するのか、最新情報へ更新するのか、デザイン品質をどこまで求めるのか、本格的な開発へ引き継ぐのか、を整理したうえで、適切なサービスを選ぶ必要があります。カトルセでは、こうしたツール選定から業務への組み込み、社内定着までを一貫して支援しています。

※ 本記事に登場するChatGPT、ChatGPT Sites、Claude、Claude Artifacts、Live Artifacts、Claude Design、Claude Code、Claude Cowork、Canva、PowerPoint、Slack、Asana、Linearなどのサービス名・製品名は各社の商標または登録商標です。各種仕様・提供形態・提供プランは変更される可能性があるため、導入前に各提供元の最新の公式情報をご確認ください。

SHARE /
X f L
FAQ / よくある質問

よくある質問

ChatGPT Sites・Claude Artifacts・Claude Designの違いは何ですか?
ChatGPT Sitesは実際に利用・運用するWebサイトやWebアプリを作って公開する機能、Claude Artifactsは会話から小さなアプリやツール・図解を素早く作って試す機能、Claude Designはデザインやプロトタイプを作り制作・開発工程へ引き渡す機能です。一言でいえば、Sitesは運用、Artifactsは試作、Designは設計に重点があります。
社内で実際に使う業務アプリを作るなら、どれを選べばよいですか?
ChatGPT Sitesが第一候補です。案件管理画面、プロジェクト管理、社内申請アプリ、経営ダッシュボード、社内ポータルなど、複数ユーザーが継続的に使う仕組みを、作成からホスティング、アクセス設定、公開URLまで含めて提供します。
Claude Artifactsはどのような用途に向いていますか?
会話から生まれたアイデアを、すぐ操作できる成果物へ変える用途に向いています。診断ツール、計算ツール、データ可視化、学習アプリ、AIミニアプリ、インタラクティブ資料などを短時間で作成でき、個人向けプランではURLで一般公開や外部サイトへの埋め込みもできます。
Claude Designの最大の特徴は何ですか?
自社のコードベースやデザインファイルを読み込み、ブランドカラー・フォント・コンポーネントを含むチーム専用のデザインシステムを構築できる点です。登録後は自社ブランドに沿った画面を継続的に作れ、Canva・PPTX・PDF・HTML・Claude Codeへ引き渡せます。
3つのサービスは組み合わせて使えますか?
はい。Claude Designでデザインを検討してからChatGPT Sitesで実装する、Claude Artifactsで小さく検証してからSitesで本格開発する、Claude DesignからClaude Codeへハンドオフする、といった役割分担が可能です。ツールを一つに統一するより、工程ごとに強みを活かす方が成果につながります。
SUPERVISOR / 監修者

この記事の監修者

K.H

橋本 健太郎

株式会社カトルセ 代表取締役

生成AI研修・AI開発・AI顧問・PM/PMO支援を提供。累計2,000名以上のAI研修を支援し、大手企業の生成AI活用、Dify/RAG/AIエージェント導入、業務改善プロジェクトに携わる。実務に直結する「使えるAI活用」を一貫して伝えている。

RELATED SERVICES / 関連サービス

カトルセの支援サービス

ChatGPT SitesやClaude Design、Claude Artifactsを自社業務へ組み込みたい場合は、カトルセの法人向けサービスをご活用ください。人材育成から開発、社内定着の伴走までワンストップで支援します。

CONSULTATION

Webアプリ・業務ツールのAI活用、
まずは30分の無料相談から。

カトルセはChatGPT Sites・Claude Design・Claude Artifacts・業務自動化のご相談を受け付けています。ツール選定から対象業務の選定、PoC、本番運用ロードマップまでご提案します。