CASE / 導入事例 #コンサルティング #PoC #生産性向上

研修受講とコンサルティングの活用により開発工程の生産性が10〜20%向上。テスト工程では30%も―― スミセイ情報システム株式会社様 PoC参加メンバーインタビュー

公開日 / 読了時間 約12分 / 執筆 代表取締役 橋本 / カテゴリ 事例レポート
スミセイ情報システム株式会社 山本様・榊野様・新井様・笹岡様
左から/山本 哲也様:Next Creation戦略部 部長代理/榊野 克哉様:Next Creation戦略部 デジタル推進グループ長/新井 勇気様:生保ソリューション開発推進部 共通基盤・運用グループ長/笹岡 良太様:Next Creation戦略部 上席部長代理
CASE SUMMARY / この事例の要点
  • 研修受講後のPoCで、単体テスト工程で30%、製造工程で20%、開発全体で10〜20%の生産性向上が見込めるという結果が出ました。
  • 効果の高かった開発ユースケースは、コード生成・テストコード生成/テスト仕様書の作成/要件定義の対応方針とユーザーヒアリングのドラフト作成の3点。
  • 「プロンプトを作る」と「プロンプトの精度を高める」は別のスキル。後者はコンサルティングで伴走しながら解決しました。

受講者のご紹介

「ネクストAI」は延べ1300人以上が受講し、顧客満足度98.8%を誇る法人向けのChatGPT研修サービスです。今回はスミセイ情報システム株式会社のNext Creation戦略部に所属する笹岡様、榊野様、山本様と、生保ソリューション開発推進部に所属する新井様にインタビューを行い、受講のきっかけや受講後コンサルティングサービスの効果、ChatGPTによる業務改善の状況についてお伺いしました。

スミセイ情報システム株式会社ではChatGPT等のAI活用による生産性向上の実現に向けたPoCに取り組まれており、その中で当社の「ネクストAI」研修やコンサルティングサービスをご活用いただきました。

今回はこのPoC(Proof of Concept:概念実証)に実際に参加されている皆様に、当社サービスの効果やお取り組みの状況についてインタビューさせていただきます。

※ 本記事は2024年7月24日に公開した記事の再掲です。本文中の「ネクストAI」は現在の法人向け生成AI研修の前身となるサービス名で、受講者数・満足度は公開当時の数値です(2026年9月時点の累計受講者は2,000名以上)。所属・役職は取材当時のものです。

研修そのものをどう社内で立ち上げたかは、同社の1年前の取材にまとまっています。150名超をどう集め、受講後に活用アイデアをどう回したかは、150名超が受講した生成AI研修の導入事例をご覧ください。

まずは皆様のお立場や役割について教えて下さい

笹岡様
生成AIが出てきた中で生成AIを開発にどのように組み込んだらいいのか社内で生成AIの取組みについて企画・立案を行いました。

榊野様
生成AIを開発にどのように組み込んだらよいのか検討するPoCのプロジェクトリーダーとして案件の遂行管理を行っています。

山本様
PoCを進める中でChatGPT等の生成AIを業務に活用すべく、プロンプト作成や開発のユースケース検証を主に実施しております。

新井様
PoCの前段として関係者の知識習得に向けた研修の企画、立案、実行を行いました。
活用部分においては各ツールの利用に向けたガイドラインの策定やPoC外での活用アイデアの収集と評価を担当していました。

「ネクストAI」研修を受講したきっかけを教えてください

榊野様
生成AIを使っていかなければいけないという声があるなか、個人としてはあまり業務活用できていなかったので、生成AI活用のスタートラインに立ちたいと思い受講しました。

山本様
生成AIは受講前から、コーディングの補助等で使っていました。 今の部署に入る前は10年近く開発をしていなかったので、ChatGPTと会話してJavaのモダンな書き方を聞いたり、そこから学んだりと、本当に良き友でした。そんなとき 「ネクストAI」でプロンプトスキルが学べると聞き、ぜひ受講したいと思いました。
ChatGPTに対して興味を持っている人は多くいたと思いますし、使い方を学ぶことに対しての“取っ掛かり”を欲しがっている人は、ほぼ全員が参加したのではないかと思います。

受講後の活用方法について教えてください

山本様
研修で一撃プロンプトと教育プロンプトを学び、一撃プロンプトは特にすごいなと思い、一時期、色々と作って試していました。受講後は何かあるとすぐにChatGPTで確認するようになり、今ではChatGPTに結構依存しています。最近では、例えば社内で行う取組みの複雑なチーム分けや英語翻訳、英文メール作成等にGPTsを作って使っており、何度も利用して効率的に業務を行っています。

榊野様
プロンプトをセクションに分けて書くなどのテクニックを研修で学び、プロンプト作成のスキルが上がりました。 PoCでは研修で学んだ知識を活かして様々な一撃プロンプトを作成して検証しています。生成AIの活用で効果の高かった開発ユースケースは次の3点です。
1)コード生成・テストコード生成
2)テスト仕様書の作成
3)要件定義の対応方針、ユーザーヒアリングのドラフト作成

インタビューに答えるスミセイ情報システム株式会社の実務者メンバー

ChatGPTを活用できた業務と削減効果を教えてください

榊野様
テストプロジェクトにおいての検証ではありますが、単体テスト工程で30%、製造工程で20%、開発全体では10~20%生産性が向上すると思います。(ChatGPT以外のツール利用を含む)
また、AI活用に最適化した新しいアーキテクチャで製品開発をした場合、製造工程で70%、テスト工程で80%と、大幅な生産性向上が期待できると結論付けました。

単体テスト工程で30%、製造工程で20%、開発全体では10〜20%生産性が向上する。

ChatGPT活用を進める中で苦労したことを教えてください

榊野様
生成AIのインプットとなる仕様書等のドキュメントがExcelだったため、読み取り精度が悪く、プロンプトを試行錯誤しましたが、うまくいきませんでした。
コンサルティングサービスを通してQAを投げたところ「今のChatGPTではExcelからの読み取りは難しい」との回答をいただきました。そこで、ドキュメントを一度テキストベースに変換してから読み込ませる方式に切り替えたところ、精度が大きく向上しました。そのまま検証を続けていたら大半の検証でよい結果が得られなかったと思いますが、経験豊富な講師にジャッジしていただけたことで、早期に検証方法の方向転換ができました。

新井様
「プロンプトを作る」と「プロンプトの精度を高める」は全く別のスキルでした。プレミアム講座まで受講することで参加メンバーの多くはプロンプトを作れるようにはなりましたが、一方で精度を上げていく部分ではかなり苦戦も見られました。この部分についてはコンサルティングで伴走してもらいながら、一緒にプロンプト改善を進めていくことで解決することができ、参加メンバーのスキルも身に付いていったと感じています。

笹岡様
プロンプト改善では回答の質をどこまで求めるかが問題で、この点もコンサルティングを受けることでスムーズに進めることができました。
100%の回答を目指すのは技術的に困難だとわかっていましたが、ではどのレベルで妥協すべきかの判断が難しく、有識者の意見がとても参考になりました。

インタビュー風景。スミセイ情報システム株式会社の実務者メンバー

「ネクストAI」をこれから受ける方、検討している方へのメッセージをお願いします

笹岡様
まだまだ活用事例が少ない中で、いきなり活用事例を探しても自分の仕事とマッチするものを見つけるのは難しいです。なので、まずは最低限の知識を付け、「自分の業務」と照らし合わせ、活用が期待できる業務を判別可能になることがスタートラインだと思います。

新井様
ただ情報を集めることは誰でもできますが、その情報に価値があるのか判断し、取捨選択するにはAIの特性や限界についての知識が必要になります。そのレベルになるために、講座の受講やコンサルティングが役に立つと感じています。

インタビューを終えて

弊社の講座は、ChatGPTを1,000時間以上活用している講師が教えております。教科書的な知識だけでなく講師自身の経験・ノウハウをベースに説明することで、内容が濃く、受講後のコンサルティングでは受講者が理解するまでフォローする体制に満足いただいております。

講座の受講には費用が必要ですがChatGPTを業務活用し生産性が上がれば「取り戻せる金額」だと思っております。

スミセイ情報システム株式会社様で、ChatGPT研修「ネクストAI」を受講することで、業務効率を大幅に向上させることに成功しました。研修で学んだ知識とスキルを活かし、今後も積極的にChatGPTを活用していく予定です。

編集部より

この事例で分かれ目になったのは、Excelの読み取り精度が出なかったときに検証方法を早く切り替えられたことでした。社内だけで進めていると、うまくいかない原因がプロンプトなのかデータなのかモデルなのかを切り分けられず、数か月を消費します。判断を外部に預けられる状態を作るのがAI顧問(月額の伴走支援)の役割で、PoCの設計レビューからプロンプト改善、ガイドライン整備までを社内の担当者と一緒に進めます。

自社の状態を確かめる

伴走が必要な段階かどうかは、いまの社内の使われ方で変わります。生成AI活用レベル診断(10問・登録不要)で、自社がどの段階にいるかと、次にやるべきことを確認できます。

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SUPERVISOR / 監修者

この記事の監修者

K.H

橋本 健太郎

株式会社カトルセ 代表取締役

生成AI研修・AI開発・AI顧問・PM/PMO支援を提供。累計2,000名以上のAI研修を支援し、大手企業の生成AI活用、Dify/RAG/AIエージェント導入、業務改善プロジェクトに携わる。実務に直結する「使えるAI活用」を一貫して伝えている。

CONSULTATION

PoCが前に進まないときの
論点整理から相談する。

精度が出ない原因の切り分け、検証方法の見直し、ガイドライン整備まで、社内の担当者と一緒に進めます。まずは30分、いま詰まっている点をお聞かせください。